北欧神話の物語とは?あらすじを紹介!

北欧神話は、スカンディナヴィア地域に伝わる壮大な神話体系で、オーディントールロキといった神々が織りなす壮絶な物語が描かれています。世界の誕生から終末戦争「ラグナロク」まで、多くのドラマが詰まっています。

 

神々の戦いや英雄たちの活躍、そして世界の終焉と再生という壮大なストーリーが、北欧神話の大きな魅力です。今回は、そんな北欧神話のあらすじをわかりやすく紹介していきます!

 

 

北欧神話の始まり

北欧神話の物語は、世界の創造から始まります。神々と巨人の対立が物語の軸となり、そこからさまざまな出来事が展開されていきます。

 

世界の創造

北欧神話では、世界は「ムスペルヘイム(炎の国)」と「ニヴルヘイム(氷の国)」の衝突によって生まれたとされています。

 

この二つの国がぶつかり合い、その中間にユミルという原初の巨人が誕生しました。ユミルの体からはさらに多くの巨人が生まれ、そこにオーディンを含む神々が登場します。神々はユミルを倒し、その体を使って世界を作り上げたのです。

 

ユミルの体からできた世界
  • 肉:大地
  • 血:海
  • 骨:山
  • 髪の毛:森
  • 頭蓋骨:空

 

神々の誕生

オーディンとその兄弟たちは、世界を統治するためにアース神族を率いて、天上の国「アースガルズ」に宮殿を築きました。

 

ここには、雷神トール、美の女神フレイヤ、悪戯好きのロキといった、北欧神話の主要なキャラクターが住んでいます。しかし、神々の世界は平和ではなく、巨人族との絶え間ない戦争が続いていきます。

 

神々と巨人の戦い

神々と巨人たちは常に対立しており、多くの伝説がこの戦いを中心に展開されます。

 

トールの戦い

雷神トールは、北欧神話において最も巨人討伐を繰り返した神です。

 

彼は最強の武器ミョルニル(雷のハンマー)を振るい、多くの巨人を倒しました。あるとき、巨人フルングニルとの一騎打ちを行い、見事勝利を収めます。しかし、その戦いで負った傷によって、トール自身も瀕死の状態に陥りました。

 

バルドルの死

光の神バルドルは、北欧神話の中でも最も美しく、愛されていた神でした。彼の母フリッグは「バルドルを傷つけるものがないように」と、すべてのものに誓いを立てさせました。しかし、唯一ヤドリギだけは誓いを免れていました。

 

これを知ったロキは、ヤドリギの矢を使って、盲目の神ホズルにバルドルを誤って射させます。こうしてバルドルは命を落とし、北欧神話最大の悲劇の一つとなったのです。

 

ラグナロク—神々の終焉

北欧神話のクライマックスは、神々と巨人の最終決戦「ラグナロク」です。この戦いにより、世界は一度滅び、新しい時代が訪れます。

 

最終戦争の勃発

ラグナロクでは、神々と巨人が全面戦争を繰り広げることになります。

 

ラグナロクでの主な出来事
  • 巨人族の軍勢:世界を襲い、戦争が勃発
  • オーディン:フェンリルに飲み込まれる
  • トール:ヨルムンガンドを倒すが、毒に倒れる
  • ロキ:ヘイムダルと相討ち
  • スルト:世界を炎で焼き尽くす
  • 生き残る神々:バルドルが復活し、新しい世界を築く

 

以上、北欧神話のあらすじについての解説でした!

 

ざっくりと振り返れば

 

  • 世界は神々によって創造された
  • 神々と巨人の戦いが物語の中心
  • ラグナロクによって世界が滅び、再生する

 

・・・という具合にまとめられるでしょう。

 

ようは「北欧神話は、創造と破壊、そして再生の物語である。」という点を抑えておきましょう!以下で北欧神話の神々や詳細なエピソードをさらに深掘りしていきますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。